2008年7月18日、京都ひと、まち、交流館にて「フレデリックとなかまたちの会」に梓加依先生をお招きし、有意義なお話を聴くことが出来ました。
以下にまとめましたので、ご覧になって下さい。
恵まれているようでストレスを感じているのが今のお母さんだと思う。幼児期の絵本がなぜ必要なのか話したいとおっしゃって、幼児期病弱だったため友達が本だった、そして専業主婦の時代に文庫活動をしていたことなど、ご自身の体験から話し始められました。
40年前に文庫活動が盛んだったのは、テレビが普及し始めて読書をしなくなった頃で、今日につながっていると思う。今の30代の人は生まれた頃から機械化の中で(コミュニケーションでも)育っている。社会の中でさまざまな問題点が起きているが、これらをしっかりとらえて、各家庭でよりよく、良い形で育てていけるかが問題だと思う。読書といってもすべてが良いわけではない。情報の取り方による。
今は脳医学の発達で色んなことがわかってきた。脳医学で「テクノストレス症候群」といわれているが(テクノ依存症、テクノ不安症)、脳が発達していない子どもほど、長い間映像(テレビ、ビデオ、ゲーム機器、パソコンなど)に接触していると疲労がすごく、脳が萎縮すると言われている。
1箇所しか使わないと(脳の部分)壊れてくるそうだ。また、小学生でも緑内障(視野が狭くなる)になる子どもが増えている。脳がきちんと発達するのが13才くらいといわれているのに、1日2時間もゲームをしている状態では、脳が萎縮してしまい認知症と同じようになってしまう。
小学校時代からインターネットは必要ないと思う。検索の仕方で脳の発達が違ってくるようだが、実際に本を手に持って重さを感じながらページをめくる動作がとても大事だと思う。3歳までは五感をすべて使う事が後々、とても大事になってくる。
心の成長の中で読書は大きな影響を与える。そして文字を読まなくなると学力も低下する。(理解できない・表現できない・話せない)。日本の子どもは自分の意見を言い、相手の意見を聞き、どこが違うかをすり合わせる作業がとかく苦手。映像と読書の違いは、中身を感じるのは同じかもしれないが、機械の中から出てくる光そのものが悪いのと「読書」という本が存在すること自体が、いいと思う。
つまり、本を読む動作そのものが、手を使ったり、本の重さを感じたり、体の全てを感じながら、行うことだから。
今はもっと、お腹にいる時から、お母さんが関わってあげて欲しい。言葉の脳は感情とつながっていて、赤ちゃんを見て話しかけると、大体の人は柔らかい声になる(アルファ波が出る)。日本の楽器の中にはアルファ波があるものが多く、心が癒されるといえる。
アメリカでは知的障害や、色んな障害を持つ子どもに、治療として読み聞かせをしていると聞いた。実際の読み聞かせとビデオによるものとでは、脳の動きは全く違う。
読み聞かせとは、読んでくれている人との信頼関係と、共有している時間が大切で、子どもたちは好きな人、大切な人を同時に感じているのだ。日常のなかで、心豊かにして、人と人を大切にして生きていく力になればいい。
ただ、与えられるだけでなく、親も読んで楽しいと感じる本を、子どもに聞かせる前に3度くらいは読んでみるといい。子どもは読んでくれるお母さん、お父さんが好きなのだ。親だからこそ、手渡せる良い本を子どもに伝えて欲しい。その点では、ほるぷ選定の本はとても良いものだと思う。
幼児期に絵本を読んでもらった記憶のある子(子守唄でもよい)感情の回帰といって、非行を起こしても100%更生するそうである。