梅雨の候、皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。
日頃、ご家庭、園、学校で親しんで下さっています「ほるぷこども図書館」は「国民読書年」を迎えられた今年で43年、400万を超える読者達に支えられ、読み聞かせをしてもらった世代が、現在では親、祖父母として、子どもや孫たちに読み聞かせを楽しんでいらっしゃいます。
ところで今年5月23日、あいにく土砂降りの日でしたが、京都市内で第3回「フレデリックとなかまたち」の交流会を催しました。その時、とても感動した事がありましたので、ここにお伝え致します。
会も終盤に差し掛かった時、あるお母さんから「本は大好きな子たちですが、最近、上の娘(2年生)の周りでは、例にもれず、ほとんどの子がゲームを持っているので、ゲームを欲しがる。私達夫婦は与えたくなのですが、どうしたら良いのでしょうか?」という質問がありました。
それに対して、3歳半の息子さんとご参加下さったお父さんが、次のように力強く語って下さいました。
「今、私は34才ですが、自分自身も幼い頃、父親がとても厳しく、テレビも規制されていましたし、「ゲーム」は絶対買わないと、買ってもらえなかった。その当時は、それがとても不満だったが、結局たまに、友達の家でやらせてもらう位で、あまりうまく出来ず、その内ゲームから関心が薄れていき、無くてもよいと思うようになった。
今、思うとそれがとても良かった。
ですから、今、我が家ではテレビもほとんど見せていませんし、今後ゲームは絶対与えようとは思いません。その代わり、毎晩私は、必ず絵本を3冊読んでいます。」
私は、拍手を送り、声援したい気持ちでいっぱいになりました。
そしてその後、息子さんの好きな絵本「まほうのえのぐ」(うさぎコース)を1冊、私たちに読み聞かせをして下さいました。
こうしてご自身の体験を通して得た、貴重なご意見を力説して下さったお姿を見て、とても感動致しました。
この後日、下のお子様がご病気の為、欠席なさった奥様に、電話でこのお父さんのご職業をお尋ねしたところ「脳外科の医者です」というご返事。納得致しました。
今の時代、子どもとゲーム、メール、ネットは、親にとって避けて通れない問題です。
IT社会が抱える″言葉と心の危機″早くから警鐘を鳴らしてきたノンフィクション作家の柳田邦男氏は、次のように語っています。
「世の中が便利になり、テレビ、ゲーム、携帯電話などはごく普通に家庭に浸透し、家族が肉声で会話することが少なくなった。親子の関係においても、人間関係が非常に希薄になった。
テレビ、ビデオで子育ては出来ない。
母親が包み込むような愛情が、子どもの人格の形成には必要である。その母親の包み込むような愛情表現として、また、心のふるさと作りとして、絵本の読み聞かせをたっぷりと!」
mixiにも「ほるぷ読書推進センター」のコミュニティを設けてあります。
皆様どしどし、ご参加ください。
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